AIで資産管理アプリに月別ライフプラン表を追加|FIRE計画を見える化して気づいたこと

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AIに資産管理アプリを作らせてから、銀行口座や証券口座、毎月の収入・支出をひとつの画面で見られるようになりました。

それだけでも、資産形成の現在地はかなり見やすくなりました。ただ、実際に使い始めると「今いくらあるか」だけでは足りない場面が出てきます。FIREを目指すなら、来月以降にどれくらい資産が増えそうか、教育費や車両費のような大きな支出がどの時期に来そうかも見ておきたくなります。

そこで今回は、前回作った資産管理アプリに、FIREまでの道のりを月ごとに確認するためのライフプラン表を追加してみました。これは将来の資産額を当てるためのものではなく、自分の前提を表に出して、無理がある月や見落としている支出に気づくための実験です。

前回の資産管理アプリを作った流れは、こちらの記事に残しています。今回のライフプラン表は、このアプリに追加する形で作りました。

この記事は、個別の投資判断やFIRE達成をすすめるものではありません。自分の家計と将来予定を、AIに手伝ってもらいながら見える形にしていく制作ログとして読んでもらえたらうれしいです。

目次

今の資産だけではFIREまでの距離が見えなかった

最初に作った資産管理アプリでは、現在の資産額を確認できるようになりました。収入や支出を登録すれば、今の残高がどれくらいか、資産全体が増えているのか減っているのかを見られます。

ただ、FIREを考えると、現在地だけ見えても判断しきれません。今月の資産が増えていても、数か月後に大きな支出があるなら、安心しすぎるのは危ないです。逆に、今月だけ支出が多くても、それが一時的な支出なら必要以上に落ち込む必要はないかもしれません。

今の資産額だけを見ていると、将来の支出が近づいていることに気づきにくいと感じました。特に、教育費、住居関連費、車両費、税金のような支出は、毎月同じ金額で出ていくものばかりではありません。

そこで、家計簿のように過去を記録するだけでなく、これからの収入と支出を置いておける表が必要だと思いました。完璧な未来予測ではなく、「この月は少し重くなりそう」「この時期は貯蓄ペースが落ちそう」と早めに気づける道具が欲しかったのです。

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AIに最初に渡した要件は年ごとのライフプラン表だった

最初にAIへ伝えたのは、年ごとのライフプラン表を作りたいという内容でした。一般的なライフプラン表は年単位で作るイメージがあったので、この時点では私もそれで十分だと思っていました。

開始年度は2026年度とし、フロント画面に「ライフプラン表」というボタンを新しく設置します。このボタンを押すと、これまでの資産管理画面とは別のページに遷移し、ライフプラン表を確認・編集できるようにしたいです。

ライフプラン表は、1年ごとに情報を入力・管理できる形式にしてください。

ここでAIに任せたかったのは、既存アプリの中に新しいページを追加し、入力した内容を保存できる形にすることです。一方で、開始年度を2026年度にすること、ライフプラン表を既存の資産管理画面とは分けること、収入や支出を入力できる表にすることは、私の方で決めました。

AIには画面と保存の仕組みを作ってもらい、表で何を見たいかは自分で決める。この分け方にすると、丸投げではなく、自分の目的に合った道具へ近づけやすいと感じました。

ライフイベントと収支項目を表で入力できるようにした

AIはまず、既存の資産管理アプリの構成を確認し、そこにライフプラン専用ページを追加する形で実装してくれました。トップ画面に「ライフプラン表」へ移動するボタンを作り、別ページで表を確認・編集できるようにする流れです。

最初に追加した内容は、2026年から任意の終了年まで表示できる表、年ごとのライフイベント、収入、支出、目標資産、実績資産の入力や確認です。収入は、給与、不労所得、その他収入。支出は、基本生活費、住居関連費、車両費、光熱費、通信費、教育費、その他固定費、一時的な支出を想定しました。

収入・支出・ライフイベントを同じ表で見ることで、単なる家計簿ではなく、将来の予定と資産の動きを一緒に確認できるようにしたかったからです。たとえば、支出が増える理由が「浪費」なのか「必要なライフイベント」なのかで、受け止め方は変わります。

この段階で大事だったのは、細かい項目を最初から完璧にそろえることではありません。FIREに向けて何を見落としたくないのかを先に決めることでした。私の場合は、毎月の生活費だけでなく、住居、車、教育、一時的な支出を別々に見たいと感じました。

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入力した数字が0に戻る不具合で、AIへの依頼を追加した

年ごとのライフプラン表は、いったん動くところまで作れました。ところが、実際に数値を入力しようとすると問題が起きました。収入や支出の欄に数字を入れても、思ったように入力できず、すぐに0へ戻ってしまったのです。

画面が表示された時点では完成に見えても、実際に入力してみると使いにくさが出てくる。ここはAIツール制作でよくあるところだと思います。見た目だけ確認して終わると、毎月使う道具としては残りません。

そこで、AIに次のように伝えました。

ライフプランのそれぞれの項目の数値を入力してもゼロになってしまって手動で入力できません。修正してください。

AIは入力フォームの処理を確認し、原因を説明してから修正してくれました。原因は、数値入力欄の扱い方でした。入力欄を空にした瞬間に、その空欄が0として扱われ、すぐに0が再表示される状態になっていたようです。

この修正で学んだのは、AIへの依頼では「作ってください」だけでなく、「実際に触ったらこう困った」と伝えることが大事だということです。エラー文が出ていなくても、入力しづらい、保存できない、毎回直すのが面倒という違和感は、十分に修正依頼の材料になります。

年ごとから月ごとへ変えたことで計画が日常に近づいた

不具合を直してもらったあと、改めて画面を見ていて、そもそも年ごとのライフプラン表で本当に使い続けられるのかと考え直しました。年単位の表は全体像を見るには便利ですが、普段の収入や支出は月単位で動いています。

給与が入る月、ボーナスがある月、固定費が重い月、教育費や税金の支払いがある月。こうした動きは、年単位の合計だけ見るとならされてしまいます。FIREを目指すなら、年間の数字だけでなく、どの月に資金繰りが重くなるのかも見たいと思いました。

そこで、AIにこう聞きました。

ライフプランは一年ごとではなくて、月ごとにできますか?

AIは、データベースに月の情報を追加し、年だけでなく「年と月」の組み合わせで一つのデータとして扱うように変更しました。さらに、表示終了年だけでなく表示終了月も設定できるようにし、編集ページも年月を指定して開ける形に変えてくれました。

月ごとの表に変えたことで、ライフプランが遠い将来の計画ではなく、毎月見直す家計の延長に近づきました。これは実際に画面を触ってみないと気づかなかった部分です。

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完成した月別ライフプラン表で確認できるようになったこと

最終的に、資産管理アプリに月ごとのライフプラン表を追加できました。表の列には2026年1月、2026年2月、2026年3月というように年月が並び、各月ごとにライフイベント、収入、支出を入力できます。

収入は、給与、不労所得、その他収入。支出は、基本生活費、住居関連費、車両費、光熱費、通信費、教育費、その他固定費、一時的な支出を月ごとに入力できます。入力内容から月ごとの収支プレビューも見られるようになりました。

さらに、前回作った資産管理アプリの収入支出データをもとに、実績資産を確認できるようにしています。計画上の目標資産と、実際の資産推移を並べて見られるようになったことで、計画と現実のズレに気づきやすくなりました。

前回は「今の資産を見る」ためのアプリでした。今回はそこに「これからの資産計画を見る」機能が加わった形です。数字を入れるほど、現実離れした計画になっていないか、毎月の支出を低く見積もりすぎていないかを確認しやすくなると思いました。

このあと、計画と実績をもう少し分けて見られるようにした改善も行いました。今回の月別表を触ってから読むと、どこをさらに直したくなったのかが追いやすいと思います。

同じようにAIへ頼むなら最初から月別条件を渡す

もし同じように資産管理アプリへライフプラン表を追加するなら、最初から月ごとで設計するのがよいと思います。年ごとに作ってから月ごとへ変更することもできますが、表の持ち方や保存の仕組みまで変わるので、最初に条件をそろえた方がやり取りは少なくなります。

最初から条件をまとめて渡すなら、月ごと、表の向き、入力項目、実績資産との比較まで入れると、AIも作りやすくなると感じました。

資産管理アプリに、月ごとのライフプラン表を追加したいです。開始月は2026年1月とし、終了年と終了月は画面上で変更できるようにしてください。ライフプラン表では、月ごとにライフイベント、収入、支出を入力できるようにします。

収入は、給与、不労所得、その他収入。支出は、基本生活費、住居関連費、車両費、光熱費、通信費、教育費、その他固定費、一時的な支出です。表は項目を縦に並べ、年月を横に並べる形式にしてください。既存の収入支出データから、月末時点の実績資産を計算し、計画上の目標資産と比較できるようにしてください。

ただし、最初から全部を正確に決めようとしすぎると手が止まります。私の場合も、年ごとで作ってみたからこそ、月ごとの方が使いやすいと気づけました。AIに依頼するときは、最初の要件を作り込みすぎるより、触って違和感を見つけ、必要な条件を追加していく方が進めやすい場面もあります。

FIRE計画は数字を信じ込むより違和感を早く見つけるために使う

今回、資産管理アプリに月別のライフプラン表を追加してみて、FIRE計画は数字をきれいに並べるためだけのものではないと感じました。むしろ、入力してみて「この支出は少なすぎるかもしれない」「この時期は資産が増えにくいかもしれない」と気づけることに価値があります。

ライフプラン表はFIREまでの道のりを保証するものではなく、前提のズレを早めに見つけるための道具です。だから、表の数字を信じ込むよりも、現実の収入や支出を入れながら、少しずつ修正していく使い方が合っていると思います。

FIREについても、私は「達成できるか、できないか」のゼロイチだけで見ないようにしています。資産形成の途中でも、支出の見直しや働き方の選択肢が増えれば、生活は少しずつ変わるからです。

FIREをゼロイチで見すぎない考え方は、こちらの記事でも整理しています。今回のライフプラン表も、その考えを数字で確認するための道具に近いです。

次は、このライフプラン表に実際の数字を入れながら、計画と実績の差を見ていきたいです。AIに作ってもらった表をそのまま信じるのではなく、自分の生活に合う形へ直し続けることで、FIREまでの道のりをもう少し現実的に見える化していきます。

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この記事を書いた人

東証プライム上場企業で生成AIの開発に携わるAIエンジニアです。

仕事では最先端のAIを扱いながら、日常ではあまり活用できていないことに気づきました。

本当にAIは人生を変えるのか.

それを確かめるため、株式投資や副業、子どもとの遊びなどにAIを取り入れ、暮らしがどう変わるのかを実験・発信していきます。

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