まずは“指示の仕方”をおさらい
AIを日常に取り入れるにあたって、その効果を最大化するために、まずは指示の仕方のおさらいをしたいと思います。
皆さん、ChatGPTなどの生成AIを活用されている方が多いと思いますが、ChatGPTへの指示は、AI用語で言うとプロンプトと言います。
AIをなんとなく使うと、なんとなくの答えが返ってくるということをご存知ですか?
例えばこんな感じになんとなく聞いてませんか?
副業アイデアを教えて
正直、これでも答えは返ってきます。でも、どこかフワッとしている。
「あー、まあそうだよね」という回答しか返ってきません。
AIを使いこなすためには、このプロンプトがとても重要です。
プロンプトの良し悪しに応じて、実際にAIから返ってくる回答の良し悪しが決まってくるといっても過言ではありません。このプロンプトの工夫をあまり意識していないのであれば、まだまだAIを使いこなす余地が残っています。
プロンプトの工夫
例えば、こんなふうに書き直してみます。
会社員をしながら週5時間以内でできる副業を考えています。
初期投資は5万円以内。
AIを活用できるものに限定してください。
リスクと収益性も説明してください。
これだけで、返ってくる内容の解像度が一気に上がります。
AIって本当に正直で、
- 曖昧に聞けば、曖昧に答える
- 具体的に聞けば、具体的に答える
「人に説明するつもり」で書いてみる
AIに話しかけるというより、人に説明するつもりで書く。
たとえば、「副業って何がいいですか?」とざっくり聞かれても、正直なところ答えに困ってしまいますよね。条件がわからなければ、具体的なアドバイスはしにくいものです。
でも、「月5万円を目標に、初期費用をあまりかけずにできる副業を探しているんです」といったように、状況や希望を具体的に伝えてもらえれば、その内容に合わせてより具体的なアドバイスができます。
これは、普段の会話でも自然に感じていることではないでしょうか。
例えば、
ブログ記事を書いて
じゃなくて、
30代会社員で、副業に興味がある人向けに、
生成AIのプロンプト設計の基本を
フランクだけど専門性もあるトーンで、
1,500字くらいで書いてください。
こんな感じ。
これって、仕事で誰かに依頼するときと同じですよね。
出力形式までお願いしてしまう
これ、地味なんですが本当に大事です。
子どもと遊ぶネタを考えるとき
5歳の子どもと家の中でできる遊びを10個考えてください。
表形式で、必要な道具と準備時間も一緒にまとめてください。
最後に、親の負担が少ない順に並べ替えてください。
こう書いておくと、そのままスマホで見ながら使えます。
わざわざ自分で整理し直さなくていい。
旅行プランを考えるとき
鹿児島市内で、子ども連れでも楽しめる1日観光プランを作ってください。
タイムスケジュール形式で、
移動時間も含めて書いてください。
形式まで指定しておくと、
そのまま「今日の予定表」になります。
日常でAIを使うなら、“考える時間を減らす”使い方をしたい。
だからこそ、出力形式までお願いしてしまう。
プロンプトで型を与える
ただ「書いてください」とお願いするよりも、
あらかじめ“型”を渡してしまう。
たとえばこんな感じ。
以下の構成で書いてください。
#目的
生成AIのプロンプトの基本を整理したい
#読者
30代会社員でAI初心者
##前提
日常でAIを使っているが、回答の質にばらつきがある
#構成
・結論
・理由
・具体例
・まとめ
#トーン
フランクだけど専門性あり
#や##は、プロンプトの情報構造を明確にするための見出し記号として機能します。
#や##を使うことで、テーマや条件を階層的に整理できます。
つまり、
- テーマ
- 条件
- 目的
- 前提
- 出力形式
といった情報構造を、AIに整理して伝えられる。
人間が文章を書くときも、見出しがあると読みやすいですよね。
AIも同じで、構造がはっきりしていると、理解が安定します。
エンジニア目線で言えば、プロンプトは“簡易仕様書”。
曖昧な仕様からは、やっぱり曖昧な成果物しか出てこない。
でも、ほんの少し整えてあげるだけで、希望の結果を出してくれることも多いです。
AIを使いこなすにはプロンプトを工夫しよう
AIは魔法じゃないけど、
- 思考を整理してくれる
- アイデアを広げてくれる
- 時間を作ってくれる
そんな存在にはなってくれます。
でもその前に、ちゃんと指示を出せるかどうか。ここがスタートライン。
・簡潔すぎない
・具体的に書く
・人に説明するつもりで
・形式もお願いする
・例を示す
ここを丁寧にやるだけでAIとの日常はちょっと変わります。
もし最近、「なんかAIの答えが微妙だな」と感じていたら。
一行だけ、プロンプトを丁寧に書き直してみる。
それだけで、希望の結果を得ることができ、AIをより日常で活用できるかもしれません。

