※本記事はプロモーションを含みます。
仕事のメールを書こうとして、手が止まることがあります。
依頼、催促、謝罪、断りのように、相手への伝え方に少し気を使うメールほど、文章を考えるだけで時間がかかります。そんなとき、ChatGPTに最初の下書きを作ってもらうと、ゼロから書き始める負担を減らせます。
ただし、ChatGPTに「丁寧なメールを書いて」とだけ頼むと、文章としてはきれいでも、自分の状況に合わない文面になることがあります。
丁寧すぎて回りくどい。相手への依頼が曖昧になる。謝罪の範囲を必要以上に広げてしまう。こうしたずれは、送信前に自分で直さなければなりません。
私はメールを作るとき、文章を書いてもらう前に、相手、目的、必ず伝えること、避けたい表現を分けるようにしています。
ChatGPTに完成したメールを作ってもらうというより、送信前に考えるべき条件を整理し、その条件に沿った下書きを出してもらう感覚です。
AIに任せる作業と自分で確認する作業を分ける考え方は、ChatGPTを仕事で使う前に、任せる作業と確認する作業を分けるでも整理しました。
この記事では、その考え方をメール作成に当てはめ、依頼の仕方から送信前の確認までまとめます。
ChatGPTにメール作成を頼む前に、相手と目的を分ける
ChatGPTでメールを作る前に、私はまず「誰に、何を、どのくらいの温度感で伝えるのか」を短く書き出します。
ここが曖昧なままだと、AIから無難な文章は返ってきますが、実際に送る相手との関係に合わないことがあります。
同じ依頼メールでも、初めて連絡する相手、何度もやり取りしている取引先、社内の同僚では書き方が変わります。
初対面の相手には背景説明が必要です。一方、社内のやり取りでは、結論から短く書いたほうが伝わりやすい場合もあります。
相手との距離感を伝えずに「丁寧に」とだけ頼むと、必要以上にかしこまった文章になりやすいため、私は次の4項目を先に整理しています。
| メモする項目 | 書く内容 | 送信前に見ること |
|---|---|---|
| 相手 | 取引先、社内、初対面、過去にやり取りあり | 距離感に合う敬語か |
| 目的 | 依頼、確認、謝罪、催促、断り、お礼 | 何をしてほしいか一読で分かるか |
| 必ず伝えること | 期限、条件、背景、添付資料 | 事実や日付が抜けていないか |
| 避けたい表現 | 強すぎる言い方、曖昧な約束、過度な謝罪 | 相手に誤解されないか |
特に大切だと感じているのが、「避けたい表現」です。
私がChatGPTを使っていると、文章を自然につなぐために、こちらが求めていない配慮や約束が加わることがあります。
対応できないことを「検討します」とぼかしたり、まだ決まっていない日程を入れたりすると、送信後に自分が困るかもしれません。
メールは、文章が自然であればよいわけではありません。
相手に何が伝わるのか。自分にどのような約束が残るのか。そこまで確認する必要があります。
だからこそ、ChatGPTに依頼する前の短いメモが役立ちます。
依頼・催促・謝罪・断りでプロンプトを変える
仕事メールをChatGPTに作ってもらうときは、メールの種類によって渡す情報を変えます。
依頼メールと謝罪メールでは、AIに求める文章の方向が異なるからです。
依頼メールでは、相手に何をしてほしいのかを明確にします。催促メールでは、相手を責める表現にならないようにします。
謝罪メールでは、起きた事実を曖昧にせず、できる対応と確認中の内容を分けます。断りメールでは、できないことを曖昧にせず、あとから期待を残さないことが大切です。
| メールの種類 | AIに渡す情報 | プロンプトの方向 | 人間が確認すること |
|---|---|---|---|
| 依頼 | 相手、依頼内容、期限、背景 | 丁寧だが回りくどすぎない文面 | 期限、依頼範囲、相手に負担が偏らないか |
| 催促 | 前回の連絡、希望期限、困っていること | 圧を弱めた確認文 | 相手を責める表現になっていないか |
| 謝罪 | 起きたこと、原因、対応予定 | 事実を曖昧にしない謝罪文 | 責任範囲を勝手に広げていないか |
| 断り | 断る理由、代替案の有無 | 関係を壊しにくい文面 | できないことを曖昧にしていないか |
| お礼 | 相手の行動、助かった点 | 短く自然な感謝文 | 大げさすぎる表現になっていないか |
| 返信 | 元メール、自分の結論 | 要点を整理した返信案 | 元メールの意図を読み違えていないか |
依頼メールを作る場合、私は次のように頼みます。
取引先に依頼メールを送りたいです。
相手との関係:
依頼したいこと:
期限:
背景:
避けたい表現:
出力:
1. 件名
2. 本文案
3. 回りくどい表現があれば指摘
4. 送信前に私が確認すること
催促メールの場合は、依頼内容に加えて「相手を責めないこと」を明示します。
前回の依頼について、やわらかく確認するメールを作ってください。
前回連絡した日:
確認したい内容:
こちらが困っていること:
希望する返信期限:
条件:
- 相手を責める表現にしない
- 急かしすぎない
- 返信してほしい内容は曖昧にしない
同じ「丁寧なメール」でも、メールの種類によって守る条件は変わります。
すべてに使える長いプロンプトを一つ作るより、依頼、催促、謝罪、断りといった用途ごとに小さな型を持っておくほうが、あとから修正する量を減らしやすいと感じています。
返信文は、元メールと自分の結論を分けて渡す
返信メールで特に気をつけたいのは、元メールの内容と、自分が返したい結論を混ぜないことです。
元メールだけを貼り付けて「返信を書いて」と頼むと、ChatGPTは相手の意図を推測しながら文章を作ります。
便利ではありますが、こちらの結論まで補われてしまうことがあります。
私は返信文を作るとき、次の内容を分けて渡します。
- 元メール
- こちらの結論
- まだ確定していないこと
- 相手に確認したいこと
- 避けたい表現
たとえば、相手から候補日程が送られてきた場合、承諾するのか、別の日程を提案するのか、社内で確認中なのかによって返信内容は変わります。
この結論を渡さずにAIへ任せると、「問題ございません」と書かれていても、実際にはまだ確認が終わっていないということが起こり得ます。
返信メールを作るときは、次のようなプロンプトを使えます。
次のメールに返信したいです。
目的:
相手との関係:
返信で必ず伝えたいこと:
まだ確定していないこと:
避けたい表現:
文体:
元メール:
(ここに貼る)
出力:
1. 返信案
2. 失礼に見えそうな表現
3. 確定していないことを断定していないか
4. 送信前に私が確認すること
このプロンプトで大切なのは、「まだ確定していないこと」を明示する点です。
日程、金額、作業範囲、責任範囲、添付資料の有無などは、文章を自然にするために補われると困りやすい項目です。
調べ物で比較表を作るときも、AIが整理する情報と、自分で確認する情報を分けています。この考え方は、ChatGPTで調べ物をするときに比較表を作る理由に近いです。
メールでも、AIが作った文章と、自分が確認する事実を分けておくことで、読みやすさだけを見て送信してしまうのを防ぎやすくなります。
ChatGPTが作ったメールは、敬語だけでなく事実と約束も確認する
ChatGPTが作ったメールは、送信前に必ず自分で読みます。
確認するのは、誤字脱字だけではありません。私は主に、敬語、事実、約束、温度感、次の行動を確認します。
| 確認項目 | 見ること | 直す例 |
|---|---|---|
| 敬語 | 相手との関係に合っているか | かしこまりすぎる表現を短くする |
| 事実 | 日付、金額、数量、添付資料が正しいか | 未確認の日程を削る |
| 約束 | できないことまで引き受けていないか | 対応範囲を限定する |
| 温度感 | 責める、謝りすぎる、押しすぎる表現がないか | 催促文の圧を下げる |
| 次の行動 | 相手が何をすればよいか分かるか | 返信してほしい内容を明示する |
敬語は、丁寧であればよいわけではありません。
過度にかしこまると相手との距離が出すぎます。社内の短いやり取りでは、かえって不自然に見えることもあります。
反対に、文章をやわらかくしすぎると、依頼内容や期限がぼやけることがあります。
謝罪メールでは、特に責任範囲を確認します。
AIが作った文面に「すべてこちらの不手際です」といった強い表現が入っていても、原因がまだ確認できていないなら、そのまま送るべきではありません。
現時点で謝るべきことと、まだ確認中のことを分けて書きます。
断りメールでは、相手に曖昧な期待を残していないかを見ます。
「今回は難しいですが、また機会があれば」程度なら自然でも、「改めて前向きに検討します」と書くと、次回の対応を約束したように受け取られる可能性があります。
AIが作った文章がきれいでも、その約束を自分が本当に守れるかは別の問題です。
送信前の確認は少し手間に見えますが、ゼロから文章を書くよりは負担を減らせます。
ChatGPTには下書きを作ってもらい、自分は相手との関係、事実、約束を確認する。この分担にすると、メールを作る時間を抑えながら、送信後に困る文面を避けやすくなります。
よく使うメール作成プロンプトを自分用に残す
何度も使うメールは、その場で毎回プロンプトを考えるより、自分用のテンプレートとして残しておくと使いやすくなります。
テンプレートを長くする必要はありません。
相手、目的、必ず伝えること、伝えないこと、出力形式だけでも、メールの方向を指定できます。
メール文を作ってください。
相手:
目的:
必ず伝えること:
伝えないこと:
文体:
長さ:
出力:
1. 件名
2. 本文案
3. 強すぎる表現や曖昧な約束があれば指摘
4. 送信前チェックリスト
この形を基本にして、依頼、催促、謝罪、断りなどに応じて条件を追加します。
大切なのは、AIが出した文章をそのまま使うことではなく、自分が送って問題ないかを確認できる形にすることです。
テンプレートを仕事ごとに残す考え方は、AIへの作業依頼テンプレートの作り方でも扱っています。
メール用のテンプレートも、最初から完璧に作る必要はありません。
実際にメールを作り、送信前に修正した箇所があれば、その内容を次回のプロンプトへ戻していきます。そうすることで、自分が使いやすいテンプレートに少しずつ近づけられます。
AIやChatGPTの基本を動画で学び直したい場合は、Udemyのような講座も選択肢になります。
ただし、講座を見ただけで仕事メールが自動的にうまくなるわけではありません。学んだ内容は、AIに何を任せ、送信前に自分が何を確認するかを整理する材料として使います。
ChatGPTには下書きを任せ、送信する判断は自分で残す
ChatGPTでメールを作るとき、私はきれいな文章を一度で出すことより、送信前に確認できる条件を残すことを優先しています。
相手は誰なのか。何を伝えたいのか。何が確定していて、何がまだ決まっていないのか。どのような表現を避けたいのか。
これらを先に分けておけば、ChatGPTの文章を、自分の仕事で使いやすい下書きに変えやすくなります。
文章の整理はAIに任せられます。
一方で、事実が正しいか、その約束を守れるか、相手との関係に合っているかを判断するのは自分です。
送信前には、件名、本文、期限、添付資料、相手にお願いする行動をもう一度見ます。少しでも「これは言いすぎかもしれない」「まだ決まっていないかもしれない」と感じる部分があれば、そこだけ原文に戻したり、未確定として書き直したりします。
この分担を残しておくことが、仕事のメールでChatGPTを使うときの基本だと考えています。

