ChatGPTに入力してはいけない情報|個人情報・社内情報・契約情報の判断表

ChatGPTに入力してはいけない情報

※本記事はプロモーションを含みます。

ChatGPTを仕事や日常の調べ物で使っていると、「この情報は、そのまま入力してよいのだろうか」と迷うことがあります。

文章を整えたい。会議メモを整理したい。Excelの表を見てもらいたい。契約前の条件を比較したい。

こうした作業は、AIに頼むと整理しやすくなります。ただ、便利だからといって、手元のメモや資料をそのまま貼り付けてよいとは限りません。

特に、個人名、顧客名、会社名、契約条件、未公開の資料、具体的な金額、社内のやり取りが含まれている場合は、入力する前に一度立ち止まるようにしています。

最近の私は、ChatGPTに情報を渡す前に、次の3つに分けています。

  • 内容を確認したうえで、そのまま使う
  • 必要な部分だけ残して匿名化する
  • ChatGPTには入力しない

大事なのは、AIを怖がってまったく使わないことではありません。

何を渡してよいのか。何をぼかすのか。何はそもそも入力しないのか。

それを先に自分で決めてから使うことです。

この記事でわかること
  • ChatGPTに入力する前に分けたい情報
  • 個人情報・社内情報・契約情報を匿名化する考え方
  • 入力しない情報を決めるための30秒チェック
目次

ChatGPTに個人情報を入れていいかは情報の性質で分ける

ChatGPTに何かを頼むとき、入力する情報はすべて同じ重さではありません。

たとえば、「この文章を読みやすくしてください」という依頼でも、文章の中身によって注意する点は変わります。

自分用の一般的なメモであれば、そのまま使えることもあります。一方で、顧客名、個人名、未公開の売上、契約条件、社内だけで共有している情報が入っていれば、同じようには扱えません。

私は、入力前に次のように分けています。

分類情報の例扱い方
そのまま使う候補一般的な文章、公開済みの情報、自分用の抽象的なメモ内容を確認し、問題がなさそうな範囲だけ使う
匿名化する候補個人名、会社名、部署名、顧客名、具体的な日付や金額担当者A、取引先B、来月、見積額Aなどに置き換える
入力しない候補未公開資料、機密情報、契約書の本文、個人情報の詳細ChatGPTには渡さず、自分で抽象化した条件だけ使う

これは、法律上の区分を示すものではなく、私が入力前に考えるための分け方です。

少なくとも、「便利だから資料を全部貼る」という状態からは離れやすくなります。

仕事で使う場合は、会社のルールや、利用しているサービスの取り扱いも確認する必要があります。サービス側にプライバシーやデータ利用についての説明があっても、それだけで職場の情報を入力してよいとは限りません。

最初に確認したいのは、AIが便利かどうかではなく、自分がその情報を外部のサービスに入力してよい立場にあるかどうかです。

ここを飛ばすと、AIから役立つ回答が返ってきても、あとから「そもそも入力してよかったのか」という不安が残ります。

個人情報は名前を消すだけでは足りないことがある

個人情報というと、氏名や住所のような、分かりやすい情報を思い浮かべます。

ただ、実際にChatGPTへ入力するときに迷うのは、もう少し細かな情報の組み合わせです。

名前を消していても、会社名、部署、役職、日付、出来事、金額などがそろうと、誰のことなのか推測できる場合があります。

たとえば、次のような会議メモがあったとします。

7月15日のA社との打ち合わせで、営業部の佐藤さんから、来期契約を30%増額したいという話があった。

この文章には、会社名、担当者名、日付、契約条件が含まれています。

文章を読みやすく整理したいだけなら、私は次のように変えてから渡します。

ある取引先との打ち合わせで、先方担当者から、次回契約の条件を見直したいという話があった。

この形であれば、文章整理に必要な文脈を残しながら、固有の情報を減らせます。

ただし、匿名化すれば必ず問題がなくなるわけではありません。内容によっては、名前を置き換えても入力しないほうがよい場合があります。

本人や関係者が特定される可能性がある話や、医療、家庭、雇用、評価、契約、金銭に関係する話は、私は特に慎重に扱います。

迷ったときは、「この内容を、社外の人に口頭で説明してもよいか」と考えます。

口頭で話すことにもためらいがあるなら、ChatGPTにもそのままは入力しません。

この基準がいつでも正しいとは限りませんが、自分の感覚で一度立ち止まるためには使いやすいと感じています。

社内情報や契約条件は匿名化しても入力しない場合がある

仕事でChatGPTを使うとき、特に判断が難しいのが社内情報です。

社内資料、売上計画、顧客とのやり取り、契約条件、見積もり、未公開のプロジェクト情報なども、画面上では普通の文章に見えます。

しかし、会社にとっては外部へ出してはいけない情報かもしれません。

そのため、「名前を伏せれば大丈夫」とは単純に考えないようにしています。

たとえば、契約書の全文を貼り付けて要約してもらえれば、読む作業は楽になります。

ただし、ChatGPTが要約できるかどうかと、その契約書を外部サービスへ入力してよいかどうかは別の話です。

私は、社内情報を扱うときは、次の順番で確認します。

確認すること確認する理由
会社にAI利用ルールがあるか入力してよい情報の範囲を確認するため
外部サービスへ入力してよい資料か社内規定や契約上の制限がないか考えるため
匿名化しても必要な意味が残るかAIに渡す情報を必要最小限にするため
自分で条件だけに抽象化できるか具体的な資料を出さずに相談するため

資料そのものを渡さなくても、ChatGPTに相談できることはあります。

たとえば、契約条件を比較したい場合でも、契約書の本文をそのまま入力するのではなく、外に出してよい範囲の条件だけを自分で整理して渡す方法があります。

次の条件を比較表にしてください。

契約A:期間は長いが、途中解約の条件が厳しい。
契約B:金額は少し高いが、契約内容を変更しやすい。
契約C:初期費用は低いが、追加費用が発生しやすい。

この形なら、実際の社名、金額、契約文言を入力せず、比較するための軸だけを整理できます。

AIに任せるのは、条件を並べたり、比較表の形を作ったりするところまでです。

実際の契約内容、正式な文言、期限、最終的な判断は、元の資料や社内の確認先に戻って人間側で確かめます。

ChatGPTへ入力するなら固有名詞と作業に必要な条件を分ける

ChatGPTへ入力する前に、私は固有名詞と、作業に必要な判断材料を分けるようにしています。

AIに作業してもらうために本当に必要なのは、実際の名前ではなく、条件や関係性であることが多いからです。

たとえば、メール文を整える場合、会社名や相手の氏名がなくても、かなりの部分は作れます。

相手:取引先
目的:納期変更の相談
関係性:すでに何度かやり取りしている
避けたい表現:一方的に決めたように見える言い方
出力:丁寧だが、長すぎないメール文

このように条件だけを渡せば、個人名や会社名を入力しなくても、文章のたたき台を作れます。

議事録や資料整理でも同じです。

実名が必要な作業と、役割名だけで足りる作業を分けます。

そのまま入れがちな情報置き換え例
山田さん担当者A
株式会社〇〇取引先A
2026年7月20日次回打ち合わせ日
350万円見積額A
新商品の正式名称新サービスA

ただし、置き換えることで意味が変わる場合もあります。

たとえば、日付が契約上の期限や申込期限に関係している場合、「来週」のようにぼかすと正しく整理できません。

だからといって、必ず具体的な日付をChatGPTに入力する、という話でもありません。

正確な日付が必要な判断はAIに任せず、公式情報や元の資料に戻って自分で確認する。私はそのように分けています。

匿名化は、AIへ安全に丸投げするための方法ではありません。

入力する情報を減らし、正確な確認が必要な部分を人間側に残すための作業だと考えています。

ChatGPTに入力しない情報を30秒で確認する

ChatGPTを使っていると、「これも整理してもらえるかもしれない」と思い、入力する範囲が少しずつ広がることがあります。

最初は一般的な文章だけだったのに、だんだん会議メモ、社内資料、契約条件、顧客情報まで入れたくなる。

便利だからこそ、どこまで使うかの境目が曖昧になりやすいと感じます。

そのため私は、「入力してよいもの」を毎回考えるだけでなく、「これは入力しない」と決める条件を先に作っています。

たとえば、次のような条件です。

入力しない条件理由
自分以外の個人を特定できる情報が入っている本人の認識や情報の共有範囲を自分だけでは判断できないため
社内限定の資料が含まれている会社の利用ルールや資料の扱いを確認する必要があるため
契約、金額、法務上の判断に関わるAIが整理した内容だけでは判断できないため
公開前の計画や未発表情報が含まれている情報管理上、外部へ入力してよいか確認が必要なため
入力してよい理由を自分で説明できない判断できないものはいったん保留にするため

このリストを作っておくと、ChatGPTを使うたびに、毎回ゼロから迷わずに済みます。

さらに、入力直前には次の表に当てはめます。

入力前の質問止まる目安
この情報は公開済みか公開前ならそのまま入力しない
自分以外の誰かが特定されないか特定されそうなら匿名化するか使わない
会社や取引先のルールで外部入力できるか分からなければ保留する
金額、契約、法務判断に関係するかAIには整理だけ頼み、判断はしない
入力したことを後から説明できるか説明できないなら入力しない

もちろん、すべての情報をきれいに分類できるわけではありません。

私自身、「これは匿名化すればよいのか、それとも入力しないほうがよいのか」と迷うことはあります。

それでも、

  • 迷ったら、いったん入力しない
  • 具体的な内容を減らし、条件だけにして相談する
  • 会社のルールや元の資料へ戻る

という線を持っておくと、便利さに押されて入力範囲を広げにくくなります。

ChatGPTに頼む前に渡す情報を選ぶ

ChatGPTを使うとき、プロンプトの書き方や質問の仕方に意識が向きがちです。

ただ、その前に確認したいのが、何を入力するかです。

まず、ChatGPTに渡す情報を選ぶ。

次に、固有名詞や具体的な情報を減らしても作業できるか考える。

そのうえで、AIに任せる整理作業と、人間が元の資料で確認する部分を分ける。

私はこの順番にしています。

この方法でも、すべての不安をなくせるわけではありません。匿名化の仕方が十分なのか、自分では判断できないこともあります。

それでも、手元の資料を何となくそのまま入力するよりは、「何を渡したのか」を自分で把握しやすくなります。

ChatGPTを便利に使うためにも、入力する前に一度立ち止まる。

少し手間はかかりますが、あとから「これは入れてよかったのだろうか」と悩む場面を減らすために、私が続けている確認方法です。

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この記事を書いた人

東証プライム上場企業で生成AIの開発に携わるAIエンジニアです。

仕事では最先端のAIを扱いながら、日常ではあまり活用できていないことに気づきました。

本当にAIは人生を変えるのか.

それを確かめるため、株式投資や副業、子どもとの遊びなどにAIを取り入れ、暮らしがどう変わるのかを実験・発信していきます。

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