※本記事はプロモーションを含みます。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への勧誘や投資助言を目的とするものではありません。投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。
FIREを考えると、最初に気になるのは「いくら貯めれば会社を辞められるのか」です。私も最初は、年間生活費の25倍という数字を見て、そこに到達すれば一つの答えが出るように感じていました。
でも、実際に自分の生活に戻して考えると、FIREは目標資産額だけで決められるものではありませんでした。家族の予定、働き方、副業収入の波、将来のインフレ、年金をどう見るかで、同じ資産額でも安心感は変わります。
私にとってのFIREは、会社を辞める日を決めることではなく、会社収入への依存度を自分で選べる状態に近づけることです。そのために、今は「十分な資産額」と「本業・副業・不労所得で生活費を支えられる土台」の2つで見ています。
私にとってのFIREは会社を辞める日ではなく、依存度を選べる状態
FIREという言葉には、完全に仕事を辞めるイメージがあります。Financial Independence, Retire Early という言葉の通り、経済的自立と早期リタイアを組み合わせた考え方です。
ただ、私が目指しているのは「働かない状態」そのものではありません。働くこと自体が嫌いなわけではなく、収入のためだけに働き方を選べない状態を減らしたい、という感覚に近いです。
この感覚を最初に意識させてくれたのが、『金持ち父さん 貧乏父さん』という本でした。とても有名な本ですが、私にとっては単なるお金の本というより、「会社の収入にすべて依存したままでいいのか」を考えるきっかけになった一冊です。
会社員としての収入があると生活は安定します。一方で、会社の都合、役職、残業、異動、評価の仕組みに、自分の時間や判断が大きく引っ張られます。そこから少しずつ距離を取れるようにすることが、私にとってのFIREです。
だから、FIREは「会社を辞めるかどうか」の二択ではなく、「会社にどれくらい依存するか」を自分で調整できる状態だと考えています。完全に辞めるより前にも、選べる範囲は増やせます。
この考え方は、サイドFIRE全体の整理ともつながります。

サイドFIREの達成条件は資産額と収入土台の2つで見る
今の私がサイドFIREの達成条件として見ているものは、2つあります。1つ目は、将来を見越して十分な資産額が貯まっていることです。ここでいう十分さは、単に大きな金額という意味ではなく、今後のライフプランを考えて困りにくい資産額という意味です。
2つ目は、本業・副業・不労所得の合計で、資産を大きく減らさずに生活できる土台があることです。ここでいう不労所得は、配当だけを指しているわけではなく、資産全体に3%をかけたフロー所得として見ています。
3%の考え方は、4%ルールをそのまま採用しない理由とセットで見ています。

| 見る条件 | 確認したいこと | 私の扱い |
|---|---|---|
| 将来を見越した資産額 | 家計、家族予定、インフレ、働き方を含めても困りにくいか | 実資産額は出さず、生活設計上の余裕として見る |
| 生活費を支える収入土台 | 本業・副業・資産3%の合計で生活費を支えられるか | 資産を急いで減らさない形を優先する |
この2条件を分けると、「資産額だけは足りているけれど収入の土台が弱い」「収入はあるけれど将来の資産余裕が足りない」という状態を見分けやすくなります。私はここを混ぜないようにしたいです。
生活費の25倍ルールは目安にしても、達成条件にはしない
FIREでは、年間生活費の25倍という目安がよく出てきます。年間生活費が300万円なら7500万円、年間生活費が400万円なら1億円という形で、必要資産の距離感をつかみやすい考え方です。
私はこの目安を完全に否定しているわけではありません。むしろ、最初にFIREの規模感を知るには便利です。ただ、それを自分の達成条件にはしていません。
理由は、25倍ルールだけだと「資産だけで生活費を全部まかなう」前提に寄りやすいからです。私が考えているのは、完全に働かない状態ではなく、本業を緩め、副業を補助にし、資産3%を生活費の一部に足す形です。
25倍ルールをゴールにすると、目標額だけが遠く見えます。でも、本業・副業・不労所得を分けると、会社収入への依存度をどこまで下げればよいかが見えやすくなります。
FIREをゼロかイチかで見ない理由は、こちらの記事ともつながります。

本業・副業・不労所得を按分して不足分を見る
サイドFIREを考えるとき、私はまず目標生活費を決めます。生活費が決まらないまま資産額や副業収入を見ても、どこが足りないのか分かりにくいからです。
次に、本業収入をざっくり置きます。ここでは実際の年収額は出さず、世間一般の平均年収に少し余裕を足すような感覚で見ます。将来、働き方を緩めた後でも残せそうなラインとして、強く見積もりすぎないことを意識しています。
そのうえで、将来困らない目標資産額を決め、その資産額から得られる不労所得を「資産×3%」で仮置きします。最後に、目標生活費から本業収入と不労所得を引き、足りない分を副業収入として見ます。
| 順番 | 見るもの | 使い方 |
|---|---|---|
| 1 | 目標生活費 | 守りたい暮らしの起点にする |
| 2 | 本業収入 | 平均年収+アルファ程度で保守的に置く |
| 3 | 目標資産額 | 将来困りにくい資産余裕として見る |
| 4 | 不労所得 | 目標資産額×3%で仮置きする |
| 5 | 必要な副業収入 | 目標生活費−本業収入−不労所得で見る |
この順番にすると、副業収入を夢の数字として足すのではなく、生活費を支えるためにどれくらい必要かという不足分として見られます。副業が伸びれば余裕は増えますが、最初から大きく当て込むと計画が楽観的になりやすいです。
本業収入は残し、副業収入は不足分として慎重に見る
私が完全リタイアだけを目標にしていないのは、本業収入を残す意味があると感じているからです。本業収入があると、投資が下振れしたとき、副業収入が落ちたとき、生活費が想定より増えたときの支えになります。
もちろん、今の働き方をずっと続けたいという意味ではありません。将来的には役職を降りる、残業が少ない働き方へ移る、転職するなど、会社への関わり方を変える選択肢を持ちたいです。
本業を残す理由を、税金・社会保険・リスクヘッジまで含めて整理した記事はこちらです。
ただ、その選択肢を持つためにも、いきなり本業収入をゼロにする前提にはしません。本業を緩めた後の収入、副業収入、資産3%を分けて見ることで、どこに無理があるかを確認しやすくなります。
副業収入は希望として大事ですが、固定収入と同じ扱いにしすぎないほうが落ち着いて計画できます。増えたら資産形成のプレッシャーは下がります。減ったら、どの収入や支出で吸収するのかを見直します。
この按分の具体的なシミュレーションは、こちらの記事で表にして整理しています。ここでは、私にとってのFIREの定義として、資産額だけでなく収入の組み合わせを見るという考え方までに留めます。
AIのライフプラン表で計画と実績を戻れる形にする
FIREの数字は、一度決めてもすぐに古くなります。家計、子どもの予定、仕事の状況、副業収入、投資の結果、物価の見方が変わるからです。だから私は、目標を決めて終わりにせず、計画と実績を戻れる形にしたいです。
AIにライフプラン表を作らせたり、資産管理アプリの項目を見直したりしているのは、正解をAIに決めてもらうためではありません。自分が置いた前提がどこでズレたのか、後から見直せるようにするためです。
計画と実績を分ける考え方は、こちらで整理しています。

月ごとに生活費や資産の流れを見るなら、ライフプラン表の記事ともつながります。

AIに任せたいのは、人生の答えではなく、前提を分解して見直しやすくする作業です。目標生活費、本業収入、副業収入、資産3%を別々に置いておくと、どこを変えれば計画が戻るのかが見えやすくなります。
FIREは正解探しではなく、働き方を選ぶ余白を増やすこと
今の私にとって、FIREは「この資産額に届いたら終わり」というゴールではありません。会社への依存度を下げ、働き方を選ぶ余白を増やすための設計です。
だから、25倍ルールだけで達成を判断しません。将来困りにくい資産額があるか。本業・副業・不労所得の合計で生活費を支えられるか。この2つを分けて確認します。
本業を残すことも、副業を育てることも、資産から3%を見ることも、どれか一つが正解という話ではありません。私の場合は、複数の収入源を持つことで、会社にすべてを預けない状態へ近づけたいです。
FIREを目指す理由は、働かなくなるためというより、働き方を自分で選べるようにするためです。そのために、資産額だけでなく、生活費と収入の組み合わせをこれからも見直していきます。
まだ具体的な実行時期や条件は考え中です。だからこそ、今は断定せず、生活費、本業、副業、不労所得の前提を分けて記録します。将来の自分が見直せる形にしておくことが、今できる一番現実的なFIRE準備だと感じています。

