※本記事はプロモーションを含みます。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への勧誘や投資助言を目的とするものではありません。投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。
FIREを目指して資産計画を考えると、投資をどう扱うかという問題を避けにくくなります。
ただ、投資と聞くと、短期間で大きく増やすもの、値上がりする銘柄を当てるもの、難しい知識が必要なものという印象もあります。
私がFIREの文脈で考えている投資は、そうした短期勝負とは少し違います。
自分が働いて得る給料だけでなく、長い時間をかけて育てた資産も生活を支える仕組みを作る。そのための手段の一つとして、投資を見ています。
もちろん、投資には元本割れの可能性があり、利益が保証されるものではありません。長く続ければ必ず増えるとも限りません。
それでも、働く時間を少しずつ減らせる状態を目指すなら、貯蓄だけでなく、投資を含めた資産形成について考える必要が出てきます。
FIREを考えると、収入と時間の結びつきが見えてくる
会社員として働いていると、毎月の給料が生活の中心になります。
安定した収入を得られる一方で、働く時間と収入は強く結びついています。勤務時間や役割を減らせば収入も減りやすく、仕事を辞めれば給料は途切れます。
FIREやサイドFIREを考えるときは、この関係を少しずつ弱めていく必要があります。
貯蓄が増えれば、急な出費や収入の減少に対応しやすくなります。さらに投資資産が増えてくると、将来の生活費の一部を、配当や運用資産の取り崩しで補う考え方も出てきます。
ただし、これは働かずに楽をするための魔法ではありません。
労働収入、貯蓄、投資資産、副業収入などを組み合わせながら、働き方を選べる余地を少しずつ増やしていく。その中の一つが投資です。
FIREのための投資は、短期で当てることが目的ではない
FIREを目指していると、できるだけ早く資産を増やしたくなります。
その焦りから、短期間で大きな利益を狙う投資に目が向くこともあります。しかし、短期売買で継続して利益を出すのは簡単ではありません。
値動きを何度も確認する生活になれば、仕事や家庭にも影響します。大きな利益を狙うほど、損失も大きくなる可能性があります。
FIREの土台として考えやすいのは、短期の値動きを当て続ける方法ではなく、長い時間をかけて資産を育てる投資です。
金融庁も、資産形成の基本として、家計管理やライフプランニングとあわせて「長期・積立・分散投資」の考え方を紹介しています。もちろん、これらを守れば利益が保証されるわけではなく、元本割れの可能性は残ります。
制度や投資の基本を確認するときは、金融庁のNISA特設ウェブサイトなど、公式情報へ戻ります。
どの商品を買えば一番増えるのかを探す前に、まずは自分のお金を役割ごとに分ける必要があります。
投資に回す前に、お金の役割を分けておく
FIREを目指すからといって、持っているお金をすべて投資に回すわけではありません。
生活を守るお金、近い将来使うお金、長期間使わないお金を分けて考える必要があります。
| お金・収入の区分 | 主な役割 | FIREとの関係 | 注意したいこと |
|---|---|---|---|
| 生活防衛資金 | 収入減少や急な出費に備える | 投資を慌てて売らずに済む土台になる | 家庭や働き方によって必要額が変わる |
| 預金 | 近い将来使うお金を置く | 教育費、住宅費、税金などに備える | 投資で増やすお金とは役割が異なる |
| インデックス投資 | 長期で幅広い資産に投資する | FIREに向けた資産形成の候補になる | 元本割れがあり、指数によって投資先も異なる |
| 高配当株 | 配当として現金を受け取る | 将来の生活費との関係を考えやすい | 減配や無配、銘柄の偏りに注意が必要 |
| 副業収入 | 給料以外の収入源を作る | サイドFIREの選択肢を広げる可能性がある | 収入が続くとは限らず、作業時間も必要になる |
生活防衛資金は、積極的に増やすためのお金というより、生活と投資を守るためのお金です。
近いうちに使う予定がある教育費や住宅費まで値動きのある商品に回すと、必要な時期に価格が下がっている可能性があります。
すぐには使わないお金だけを、無理のない範囲で長期の資産形成に回す。この分け方を先に決めておくことが、FIREを目指す投資の土台になります。
長期・積立・分散も、損をしない保証ではない
長期・積立・分散という言葉は、資産形成の記事でよく見かけます。
ただ、言葉だけを覚えても、自分の生活に合っていなければ続きません。
長期投資は、短期間の値動きだけで判断せず、時間をかけて資産を保有する考え方です。運用で得た利益を再び投資する場合は、複利の効果も期待できます。
積立投資は、決めた金額を継続して投資する方法です。一度にまとまった金額を入れる必要がないため、毎月の収入から資産形成を続けやすくなります。
分散投資は、投資先を一つの企業や資産に集中させず、複数に分ける考え方です。一つの投資先が大きく下落したときの影響を抑える目的があります。
ただし、長期・積立・分散を組み合わせても、相場全体が下がれば資産は減ります。投資期間や選んだ商品によって、結果も変わります。
「長期なら安心」と考えるのではなく、値下がりしたときにも生活を崩さず続けられる金額かどうかを確認する必要があります。
NISAは、枠を埋めることより生活とのつながりを見る
日本で長期の資産形成を考えるとき、NISAを利用するかどうかも検討することになります。
NISAは、口座内で投資した金融商品から得られる一定の利益が非課税になる制度です。ただし、NISAを使った投資にも元本割れはあり、制度を利用するだけで資産が増えるわけではありません。
制度の枠だけを見ると、「できるだけ早く上限まで投資したほうがよい」と考えたくなることがあります。
しかし、見るべきなのは枠の大きさだけではありません。
毎月いくらなら無理なく続けられるのか。生活防衛資金を別に置けているか。近い将来使う教育費や住宅費まで投資に回していないか。
こうした前提を確認せずに投資額を増やすと、家計が苦しくなったときに積み立てを止めたり、値下がりした状態で売却したりする可能性があります。
NISAは、FIREを目指す資産形成に使える制度の一つです。ただし、枠をすべて使えば安心というものではありません。
自分の生活費、貯蓄額、投資期間、値下がりにどこまで耐えられるかを見ながら、使い方を決める必要があります。
インデックス投資と高配当株は、目的を分けて考える
FIREについて調べていると、インデックス投資と高配当株のどちらがよいのかという話をよく見かけます。
私は、どちらか一方が絶対に正しいというより、役割が違うものとして考えたほうが分かりやすいと思っています。
インデックス投資は、特定の指数に連動する値動きを目指す投資です。一本の商品でも複数の銘柄に投資できるものがあり、長期で資産全体を育てる考え方と組み合わせやすい面があります。
ただし、どの地域や資産に投資する指数なのかによって、値動きやリスクは変わります。「インデックス」という名前だけで安全になるわけではありません。
高配当株は、配当という形で現金を受け取れるため、資産から収入を得るイメージを持ちやすい投資です。
一方で、配当は保証されていません。業績などによって減配や無配になることがあり、配当利回りだけを見て選ぶと、特定の企業や業種に偏る可能性もあります。
FIREに向けた資産形成では、資産を増やすことを重視する時期と、生活費をどう補うか考える時期があります。
| ステージ | 主な課題 | 投資の位置づけ |
|---|---|---|
| 家計の土台作り | 収支を把握し、赤字を減らす | 無理に投資額を増やさない |
| 生活を守る準備 | 生活防衛資金を確保する | 使う予定のあるお金を分ける |
| 元本形成 | 貯蓄と投資に回すお金を増やす | NISAや投資信託などを検討する |
| 資産形成の継続 | 長期間にわたって資産を育てる | 積立額や資産配分を定期的に確認する |
| 自由度を広げる時期 | 労働時間を減らせるか考える | 配当、取り崩し、副収入などを組み合わせる |
自分が今どの段階にいるのかによって、優先することは変わります。
資産形成を始めたばかりの段階で、将来の配当収入だけを重視する必要はありません。反対に、生活費を資産で補う段階が近づけば、値動きだけでなく、取り崩し方や現金の確保も考える必要があります。
投資だけでFIREへの道筋が決まるわけではない
FIREを目指すと、早く投資額を増やさなければならないように感じることがあります。
しかし、生活防衛資金が十分でない状態で投資額を増やすと、急な出費や相場の下落が重なったときに、資産を売らざるを得なくなるかもしれません。
投資に回すお金を増やす前に、生活費を把握する。近いうちに使うお金を分ける。家計に無理のない積立額を決める。
家計の余力を貯蓄率から見る流れは、貯蓄率が上がるとFIREまでの年数が短くなる理由で整理しています。投資額を増やす前に、まず家計のどこに余白があるかを確認します。
そのうえで、長期間使わないお金を少しずつ投資に回します。
投資は、FIREを考えるうえで重要な手段の一つです。
ただし、投資だけで自由度が上がるわけではありません。支出を把握し、貯蓄を増やし、生活を守るお金を確保しながら、長期で育てる資産を作る必要があります。
私自身も、投資をすれば将来の不安がなくなるとは考えていません。
それでも、労働収入だけに頼り続ける状態から少しずつ離れるために、投資をどう生活の中に組み込むかは考えていきたいと思っています。

