貯蓄率が上がるとFIREまでの年数が短くなる理由|収入より支出が効く場面

貯蓄率が上がるとFIREまでの年数が短くなる理由

※本記事はプロモーションを含みます。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への勧誘や投資助言を目的とするものではありません。投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。

FIREを目指すとき、最初に気になるのは年収ではないでしょうか。

年収が高ければ早くFIREできそうですし、年収が低いと難しいように感じます。年収は分かりやすい数字なので、どうしても目が向きやすいです。

ただ、FIREまでの距離を考えるなら、年収だけではなく貯蓄率も見ておく必要があります。

貯蓄率は、手取り収入のうち、どれだけを貯蓄や投資に回せているかを見る数字です。収入が多くても、同じように支出が増えていれば貯蓄率は上がりません。

反対に、収入がそこまで高くなくても、生活費を抑えて投資に回せるお金を作れていれば、FIREまでの距離は縮まりやすくなります。

収入を増やすことはもちろん大切です。ただ、支出を見直したほうが早く変化を出せる場面もあります。

目次

FIREでは年収より貯蓄率が効く場面がある

FIREに向けた資産形成では、収入を増やすことも重要です。

ただ、収入だけを見ていると、毎月いくら使っているのかが見えなくなります。

たとえば、手取り月収が50万円あっても、毎月45万円使っていれば、貯蓄できるのは5万円です。一方で、手取り月収が30万円でも毎月10万円を貯められていれば、投資元本を作るスピードは速くなります。

さらに、現在の支出水準をFIRE後も続けると考えるなら、支出が低いほど将来必要になる生活費も少なくなります。

支出を下げることには、二つの効果があります。

一つは、毎月の貯蓄や投資に回せるお金が増えることです。

もう一つは、FIRE後に必要となる資産額の目安も下がることです。

収入を増やすと投資に回せるお金は増えます。一方、支出を下げると、現在の投資余力と将来の必要資産の両方に影響します。

この二重の効果があるため、FIREを考えるときは貯蓄率も重要になります。

必要資産を生活費から考える流れは、FIREに必要なお金は生活費で変わる記事の続きとして読むとつながりやすいです。ここでは、その生活費をどれだけ将来へ回せているかを見ていきます。

貯蓄率を見ると、家計にどれくらい余力があるか分かる

貯蓄率は、手取り収入のうち、貯蓄や投資に回せた割合です。

難しく考えすぎる必要はありません。最初は月単位で確認するだけでも、家計の状態が見えやすくなります。

以下は、手取り月収と毎月の貯蓄額から単純に計算した目安です。

手取り月収月貯蓄貯蓄率家計の見え方
30万円3万円10%貯める習慣の入口
30万円6万円20%投資元本を作り始められる
30万円10万円33%FIREまでの距離を意識しやすい
40万円20万円50%生活費と必要資産の両方に影響しやすい

貯蓄率が10%でも、毎月貯める習慣ができていることは大切です。

ただ、FIREを目指すなら、無理のない範囲で貯蓄率を少しずつ上げる意味は大きくなります。貯蓄率が上がるほど、同じ収入でも投資元本を作るスピードが上がるからです。

もちろん、貯蓄率だけを追いかけると、今の生活が苦しくなってしまいます。

大切なのは、できるだけ高い数字を目指すことではありません。今の生活を極端に崩さず、続けられる範囲で未来に回せる割合を増やしていくことです。

支出を下げると、投資余力と必要資産の両方に影響する

支出を下げる効果は、毎月の節約額だけではありません。

FIRE後の必要資産を生活費から考える場合、支出を下げるほど、将来必要になる資産額の目安も下がります。

以下は、25倍ルールを使った単純計算です。

月支出を下げる額年間で増える投資余力25倍ルールで下がる必要資産
1万円12万円300万円
3万円36万円900万円
5万円60万円1500万円

たとえば、月1万円の固定費を下げられた場合、年間では12万円を貯蓄や投資に回せます。

さらに、その支出削減をFIRE後も続けられるなら、将来必要な生活費も年間12万円下がります。25倍ルールで単純計算すると、必要資産の目安は300万円下がります。

月1万円と聞くと、そこまで大きくないように感じるかもしれません。

ただ、毎月の投資余力が増えることと、FIRE後の必要資産が下がることを一緒に考えると、影響は小さくありません。

これが、貯蓄率を上げることの強さです。

ただし、25倍ルールは将来の資産額を保証するものではありません。運用期間、投資収益、物価、税金、FIRE後の支出などによって、実際に必要となる資産額は変わります。

ここでの表は、支出を下げた場合の影響を考えるための単純な目安として見てください。

貯蓄率を上げるなら、まず固定費から確認する

貯蓄率を上げようとすると、食費や趣味に使うお金を減らしたくなります。

使いすぎている変動費を見直すことも必要ですが、毎回我慢しなければならない節約は疲れます。

一方、固定費は一度見直すと、その後も効果が続きやすい支出です。

通信費、保険、サブスク、車、住宅費、使っていないサービスなどは、見直しの候補になります。

もちろん、すべてを安くすればよいわけではありません。必要な保障や生活環境まで削ってしまうと、別の負担が増える可能性があります。

まずは、お金を払っているものの、満足度が低い支出から確認するほうが取り組みやすいです。

使っていないサブスクが残っていないか。契約したまま見直していないサービスがないか。今の生活に対して、過剰になっている固定費がないか。

こうした支出を一つずつ確認できれば、毎月我慢し続けなくても貯蓄率を上げられます。

ただし、家族がいる場合は、自分だけで決めないほうがよい支出もあります。

自分にとっては不要に見えても、家族にとっては大切な支出かもしれません。一方的に削ると、FIREの計画そのものが続かなくなる可能性があります。

家計全体で納得できる範囲を探すことも、支出を見直すうえで必要だと思います。

無理な節約で続かなくなると、FIREは遠回りになる

貯蓄率を上げることは大切ですが、無理な節約は逆効果になることがあります。

食費を削りすぎて健康に影響が出る。趣味や家族との時間を減らしすぎて、生活が楽しくなくなる。交友関係や家族関係にまで影響が出る。

このような状態になると、何のためにFIREを目指しているのか分からなくなります。

FIREを目指す理由は、今よりも人生の自由度を上げたいからだと思います。

その途中で、今の生活の自由度を極端に下げてしまうと、続けるのが難しくなります。

だから、貯蓄率を見るときは、数字だけでなく生活の満足度も一緒に確認したいところです。

削ってもあまり困らない支出。

削ると生活が苦しくなる支出。

残したほうが、仕事や家事を無理なく続けられる支出。

このように分けて考えると、どこを見直すべきかが少し分かりやすくなります。

FIREは我慢大会ではありません。

高い貯蓄率を一時的に作ることよりも、自分や家族が納得できる状態で続けることのほうが大切です。

貯蓄率で余力が見えたら、投資とのバランスを考える

貯蓄率が上がると、毎月貯蓄や投資に回せるお金が増えます。

ただ、余ったお金をすべて投資に回せばよいわけではありません。貯蓄と投資のどちらを使うかは、今後の生活やお金を使う時期も含めて考える必要があります。

投資も、短期間で資産を一気に増やすためのものとして考えると、無理なリスクを取りやすくなります。

FIREに向けて使うのであれば、長い時間をかけて資産形成を進めるための選択肢として考えるほうが自然です。

もちろん、投資には元本割れの可能性があります。貯蓄率が上がったからといって、FIREまでの年数が必ず短くなるわけでもありません。

それでも、家計を見直して投資に回せる余力を作ることは、FIREに向けた選択肢を増やすことにつながります。

収入を増やすか、支出を減らすか。

どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。

すぐに変えられる支出があるなら、まずはそこを見直す。削れる支出が少ないなら、収入を増やす方法を考える。

その順番は、家庭や働き方によって変わります。

まずは年収だけで判断せず、自分の貯蓄率と生活費を確認することから始めると、FIREまでの距離をもう少し現実的に考えられるようになります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東証プライム上場企業で生成AIの開発に携わるAIエンジニアです。

仕事では最先端のAIを扱いながら、日常ではあまり活用できていないことに気づきました。

本当にAIは人生を変えるのか.

それを確かめるため、株式投資や副業、子どもとの遊びなどにAIを取り入れ、暮らしがどう変わるのかを実験・発信していきます。

目次